
仕事終わりのこの1本。というわけで、DVDを鑑賞しているユウセイです。
今回ご紹介する映画は「鴨川ホルモー」です。タイトルからは絶対に内容が想像できない映画。
ホルモーって何だよ?ホルモンの仲間的な?とか思ってましたが、これがまさかの「鬼バトル」と来た。最初から最後まで訳が分からないまま進み、最後は爽やかな何かを残して行きました。
そんな映画です。
そもそもホルモーって?

タイトルのホルモーについて、作中ではこんな説明があります。
別にどこの何神様を信心してということや無くてな、京都に漠然と漂っておられる不特定多数の神様たちを、我々若もんの酔狂でお慰めする夏の祭典。それがホルモーや。
鴨川ホルモー 松竹映画 2009
これのどこが説明なんだと突っ込みたくなります。このセリフを個性派俳優の荒川良々が真面目に語ります。
まるで訳が分かりません。
これが鬼を使って争う謎のバトル競技だと分かるまで、随分と時間がかかるわけです。
とは言っても、それまでの過程における山田孝之の演技が素晴らしく、友人役の濱田岳の演技もそれはそれは素晴らしく、飽きること無くホルモーへと続くのです。
ホルモーを通じて学ぶ友情や恋

ホルモーという鬼バトルを通じて、人間の浅ましい部分や、熱い友情、そして青春には欠かせない恋など多くを学ぶことができる。
そう!この映画はホルモーという鬼バトルを通じて描かれる青春ドラマそのものなのだ!
ホルモーという架空の競技を中心に描いているが、これがバスケットボールでも、野球でも、サッカーでも同じなんだ。
あえてホルモーという競技にすることで、これまでの単純なスポーツ系青春ドラマの青さ、もうそんなのには飽きちゃったんだよ〜と宣う輩どもを一掃することに成功した映画なのである。
どうだい?考えてみてはくれないか?
映画やドラマや漫画(アニメ)で散々描かれてきたスポーツ系青春ストーリーを今さらやったところで、どの層が観てくれる、読んでくれると言うのだ!
あえて言おう。誰も観ないと!
だからこそ「ホルモー」は誕生したのだ。
俺たち現代人の荒んだ心、普通のストーリーじゃ物足りない、欲しがり屋の無い物ねだり世代の為の映画なのだ。
とにかく

友情や恋の話を、どこか心の片隅で求めながらも素直に受け入れられない。そんな俺達にピッタリの映画。そう言いたかったわけです。
君も、ホルモーを通じて爽やかな何かを得てみないか?
せば、これにて。
(C) 2009「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ